私たちは歴史というものを自分とはほとんど関係ないと多く離れたもののように思っている。
あるいは図書室に並んだ古びた書物の中にあるもののように感じている。
しかし、私たち一人ひとりにも確かな歴史があるのだ。
それは日々の歴史だ。今のこの一日に自分が何をどのように行うのかが日々の歴史の一頁になるのだ。
おじけづいて着手せずにこの一日を終えるのか、怠慢のまま送ってしまうのか、あるいは勇敢にチャレンジしてみるのか、
昨日よりもずっとうまく工夫をして何かを行うのか。その態度の一つ一つが自分の歴史を作るのだ。
「悦ばしき知識」より