Categories: 愛について

愛し方は変わっていく

 

若いときに心ひかれたり愛そうとするものは、新奇なもの。

おもしろいもの、風変わりなものが多い。

そしてそれが本物か偽者かなど気にしないのが普通だ。

人がもう少し成熟してくると、本物や真理の興味深い点を愛するようになる。

人がさらに円熟してくると、若い人が単純だとか退屈だとか思って見向きもしないような

真理の深みを好んで愛するようになる。

というのも、真理が最高の深遠さを

単純なそっけなさで語っていることに気がつくようになるからだ。

人はこのように、自分の深まりとともに愛し方を変えていく。

「人間的な、あまりに人間的な」より

tottosapo

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