Categories: 愛について

そのままの相手を愛する

 

愛するとは、若く美しいものを好んで手に入れたがったり、優れたものを

なんとか自分のものにしようとしたり、自分の影響下に置こうとすることではない。

愛するとはまた、自分と似たようなものを探したり、嗅ぎ分けたりすることではないし、

自分を好むものを好んで受け入れることではない。

愛するとは、自分とはまったくの正反対に生きている者を、その状態のまま喜ぶことだ。

自分とは逆の感性を持っている人をも、その感性のまま喜ぶことだ。

愛を使って二人の違いを埋めたり、どちらかを引っ込めさせるのではなく、

両者の違いのまま喜ぶのが愛することなのだ。

「漂泊者とその影」より

tottosapo

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