Categories: 美について

木に習う

 

松の木のたたずまいはどうだろう。

耳を澄まして何かに聞き入っているかのようだ。

もみの木はどうだろう。

まんじりと も せず 何かを待っているようだ。

この木々たちは少しも焦ってはいない

慌てずいらしたず、わめかず、静けさの中にあり、じっとしていて忍耐強い。

私たちもまたこのような松の木と、もみの木の態度に見習うべきではないだろうか。

「漂泊者とその影」より

tottosapo

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