愛は雨のように降る
愛はどうして公正さよりも人気あり、重んじられているのだろうか。どうして愛についてだけ人は多く語り、ひっきりなしに愛を賛美してやまないのだろうか。公正さのほうが愛よりも知的なものではないだろうか。愛は公…
愛の病には
愛をめぐる問題で悩んでいるなら、たった一つの確実な治療法がある。それは自分からもっと多く、もっと広く、もっと暖かく、そしていっそう強く愛してあげることだ。愛には愛がも最もよく効くのだから。「曙…
愛と尊敬は同時にもらえない
尊敬ということは相手との距離がある。そこには畏敬というものが差しはさまっている。相手との間には上下関係が生じており、力の多い少ないの差がある。ところが愛というものはそういう眼がない。上下も区切りも力も一切認めず…
愛する人は成長する
誰かを愛するようになると、自分の欠点やいやな部を相手に気づかれないようにとはからう。これは虚栄心からではない。愛する人を傷つけまいとしているのだ。そして相手がいつかそれに気づいて嫌悪感を抱く前に、何と…
愛する人の眼が見るもの
他人から見れば、どうしてあんなに人を愛しているのだろうと思う。あんな人は格別に優れているわけでもないし、見栄えもよくないし、性格もよくないのに、と思うのだ。しかし、愛する人の眼は、まったく異なる点に焦点をあてている…
愛することを忘れると
人を愛することを忘れる。そうすると次には、自分の中の愛する価値があることすら忘れてしまい、自分すら愛さなくなる。こうして人間であることを忘れてしまう。「曙光」より…
愛し方は変わっていく
若いときに心ひかれたり愛そうとするものは、新奇なもの。おもしろいもの、風変わりなものが多い。そしてそれが本物か偽者かなど気にしないのが普通だ。人がもう少し成熟してくると、本物や真理の興味深い点を愛する…
そのままの相手を愛する
愛するとは、若く美しいものを好んで手に入れたがったり、優れたものをなんとか自分のものにしようとしたり、自分の影響下に置こうとすることではない。愛するとはまた、自分と似たようなものを探したり、嗅ぎ分けたりすることではない…
約束の本当の姿
約束は、個人間の契約というものだけではない。約束として要求されるの言葉の裏側にあるものが、約束の本当の中身になるのだ。たとえば「明日五時に会いましょう」という日常的な約束の場合でも、それは五時に約束するというビジネ…
夢に責任を取る勇気を
過失には責任を取るのに、どうして夢に責任を取ろうとはしないのか。それは自分の夢ではないのか。自分の夢はこれだと高く揚げたものではないのか。それほど弱いのか。勇気がないのか。それは自分だけの夢だけではないのか。…