快適に美しく生きたいと願うなら、そのこつは芸術家が教えてくれる。
たとえば画家は物の配置に気を遣う。わざと遠くに置いたり、斜めからのみ見えるようにしたり、
夕焼けが反射するようにしたり、影が効果的になったりするようにする。
これと似たことを生活の中で私たちはしている。
インテリアの配置だ。
使い勝手だけを考えて家具を置くわけではない。美しく生活できるように工夫を凝らす。
そうでないと雑多でめちゃくちゃな空間の中で暮らさなければならないのだ。
同じように私たちは生活の諸々事柄や人間関係を自分の好きなようにデザインしてよいのだ。
「悦ばしき知識」より