偉人と呼ばれる人が、偉人であると同時に人間的に立派であったと断定できる根拠などどこにもない
その偉人はひょっとしたら、世間一般の大人になりきれなかった人間、
ただの子供だったがゆえに偉大な業績を残すことができたのかもしれない
あるいは、時代の流れや年齢ごとにころころと
カメレオンみたいな変幻自在の人間だったから、時代に沿った仕事をなしたのかもしれない。
あるいは魔法にかかった少女のようにとほうもない
非現実的な夢の中に生き続けていたからこそ独特であったのかもしれない。
「悦ばしき知識」より